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いろはむらさき

洒落に滑稽、化政文化が芽吹きはじめる江戸の街で、二人の天才が出会った。一人は地本問屋「耕書堂」を営む蔦屋重三郎、人の才覚を見抜くことにかけて随一の出版人が見出したのが、そのもう一人・絵師の喜多川歌麿だった――。