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きみ在りて倖せ

時は大正――。 戦後恐慌を乗り越えた商社の社長令息である倉沢炳吾は、10年ぶりにかつての友人・坂口勇と再会した。 幼い頃は、弟分のように遊んでいたのに、今は自分の奉公人となり慇懃に挨拶する勇に寂しさを感じる。 それでも、

明治従属タングステン

――明治末期。 日露戦争後の電力需要の拡大を受け、欧州帰りの佐伯亮二は、 地方の水力発電所の計画技師として参画し、忙しい毎日を送っていた。 彼の傍らに居るのは、忠実な助手・エドワード。 2年前に、“言葉も話せぬ阿呆の人夫