生まれつき「大聖女」の証をもって生まれた侯爵令嬢・エリーゼは、自身の婚約者だった王太子と義妹の策略によりすべてを奪われ、辺境の地へ追放されてしまう。
窮地に陥った彼女を救ったのは、「魔狼騎士」の異名を持つ、恐ろしくも美しい騎士団長・ギルベルトだった。
彼が秘めた真摯な優しさに触れ、かつて「氷の令嬢」と呼ばれていたエリーゼも、少しずつ心を癒し、甘く溶かされていき……。
逃避行から始まる、運命の恋の行方は――極上のドラマティック・ロマンス、開幕。
ローザは、その美貌と慈愛深さで知られる伯爵令嬢。しかし実際は、薔薇愛、つまり男同士の恋愛に妄想をたぎらせ、己の萌えを追及しまくる貴腐人であった。
14歳のある日、異母弟のベルナルドと出会ってしまう。
彼こそは理想の「受け」、千年に一人の逸材だと断定したローザは、「ベルたん総受け計画」を策定し奮闘。
しかしその腐りきった振舞いはことごとく高潔な行いと勘違いされ、王子や王女、さらには異国の王子まで巻き込んで、国中に影響を与えることとなり――?
猟奇事件を“屍体”から紐解く、明治法医學ミステリ!!
時は明治――。警部である天野丞(あまの・たすく)は怪奇な事件に遭遇した。皮と肉が剥け、骨を抜き取られた屍体が打ち捨てられていたのだ。司法解剖に処すため、帝大に向かう丞の前に現れたのは、神戸朔太郎(かんべ・さくたろう)。彼は、“屍体を愛する“医學生だった……。
明治を舞台に、帝都に潜む怪事件に「法医學」で挑む少年・神戸朔太郎の物語が幕を開ける――!
遠い昔に離婚し、一人暮らしのゲンに家族が増えた。離婚後疎遠だった一人娘に託された、忘れ形見の孫娘ハルだ。
家庭を顧みず妻と娘に出て行かれたゲンは、70歳にしてはじめて「子育て」と向き合うことになるのだが……子どもとの生活は毎日が想定外で!?
